順調だった勉強。
受験期になると寮が勉強モードになり、僕もスイッチが入りました。
いや、入り過ぎたと言う方が正しいでしょう。
朝6時に起き、夜12時まで勉強。睡眠時間6時間未満。これを毎日。
結構、この時点で異常ですよね笑。当時のことをいまいち思い出せないのですが、どこか破滅願望のようなものがあったと思います。
自分は人間として未熟だ。受験で挫折しなければいけない。挫折は成功に必要だ。
自分でも意味がよく分からないんですけど、挫折するために勉強してました。
肯定的だった女子からの幻聴が否定的になっていきました。「気持ち悪い」「ずっと見てくる」
女子とすれ違う度に目のやり場がなくなります。
見たら気持ち悪いと思われる。
休み時間はずっと机に突っ伏していました。何も見れないようにするために。
成績はどんどん下がってきます。
夏休み。寮には夜間クーラー禁止でした。暑くて眠れない日々が続きました。
寮の同級生は僕の異変に気づいていました。「あいつ、死にそうだぞ」と冗談めかして、先生に言いました。先生はきちんとした対応をしてくれました。面談をしてくださり、寮から一旦離れて自宅へ行こうという話になりました。
制度上、寮から出るには親の許可が必要です。寮内の公衆電話で親に電話しました。
「精神病院に行きたい」泣きながら何度も言いました。泣いたのは小学生ぶりでした。
自宅に帰り、心療内科に連れて行かれました。
自分は医者に、異性に関しての妄想については言いませんでした。恥ずかしかったからです。
薬を1日1錠飲むように言われました。その後から受験までの記憶は曖昧です。
第一志望は当然落ち、滑り止めの私立も全滅。自分の受かる大学は無いのか。こんなに勉強したのに。自暴自棄になってしまいました。一旦、休憩して4月から予備校に入りました。病気の本番はここからでした。。